お話を聞かせてくださった方：宮崎県 M様_23w5d 586g＆616g

出産時のことや、産後直後のあなたのお気持ちを聞かせてください。

子宮頚管無力症により21週6日で子宮口が三センチ開いており救急搬送され、23週5日に子宮内感染が分かり緊急帝王切開となりました。なんでお腹の中でもう少し育ててあげることができなかったんだろう、申し訳ないことをしてしまった。二人の面会に行く度にまともに見ることができず、自分を責める毎日でした。

ご家族や周囲の人からのサポートで、嬉しかったこと・傷ついたことを教えて下さい。

小さくうまれただけで普通に育っていくんでしょと言われ、二人が退院したときには何も障害が残らなくて良かったねと、まるで二人の頑張りを見てもらえてないような言葉をかけられて、悔しくて、傷つきました。 親友にしか早産だったことを打ち明けられずにいたのですが、写真を見せたときに可愛いと言われて嬉しかったです。

赤ちゃんの授乳・栄養法の変化や、面会がどんな風だったかなど、入院中のご様子について教えて下さい。

搾乳して冷凍母乳を二人分届けていました。最初は0.1CCを８回摂取することから始まり、本当に少しずつ哺乳量が増えていきました。 面会はコロナの影響で週に一回しか会いに行けず、その間にも搾乳母を届けなければいけなかったので、病院には行けても会えなかったのが辛かったです。また、タッチングやカンガルーケアなども全て禁止だったので、初めて触れることができたのは、生後４ヶ月の時で、退院直前でした。

搾乳について、その時のお気持ちやエピソードを聞かせて下さい。

出産してからMFICUから一般病棟に移るのですが、そこで過ごす一週間がとても辛かったです。突然の緊急帝王切開で心が追い付いていかない状況で搾乳もしなければならず、泣きながら搾っていました。また一般病棟では、時おり新生児の鳴き声が聞こえてきたり廊下でコットに寝かせられて運ばれる新生児を見かけることもあり、そんな状況下で搾乳するなが本当に辛かったです。自宅に帰ってからも特に夜中の搾乳がきつくて、毎日泣きながら搾ってました。出産直後から１日8回3時間おきに毎日搾乳してました。子供達が退院し安定して直母ができるまでの約５ヶ月間です。

冷凍母乳（カネソン母乳バッグ）に関するエピソードや、カネソンへのメッセージがあればお願いします。

私は二人分搾らないといけないというプレッシャーもあり、搾乳の時間が時にはストレスに感じることもありました。 そんなときに出会い励ましてくれたのがカネソンさんの母乳バッグです。
母乳バッグは、絶対にカネソンのものが一番使いやすかったです。特に空気を抜くのがとても簡単で、夜中に搾乳したときに、さっと母乳バッグへ入れれたので楽でした。またラベルの部分に少しスペースがあったので、子供達に向けてメッセージなど書き込んでいました。退院直前には医療従事者の皆様に向けて「ありがとうございました」と書いていました！なんといってもパッケージの側面に書かれているメッセージに感動したのを覚えています。

（1枚ずつ「がんばれ！」と記入されたメモリーシール）　　（母乳バッグ パッケージ）

これらのことがきっかけでカネソンさんのInstagramを当時フォローしたのですが、早産を経験された先輩ママさんからのメッセージが投稿されていて「私一人じゃないんだな」と、とても励まされました。私はこの画像を保存して大切に残してきました。いま確認したら、まだSNS上に残っていました。勝手ながら、ぜひ今後もパッケージやInstagramにメッセージをそのまま残していただきたいです！よろしくお願いします。

当時の自分に伝えてあげたいこと、当時に自分に声をかけてあげるとしたらどんなことですか。

21週6日に人工中絶をするか、妊娠継続をするか命の選択をしなければいけません。23週5日でうんだあとに、何度も何度もあの時妊娠継続を希望して良かったのか悩みます。でも大丈夫だよ！子供達の生命力はすごいよ！３日もたないかもしれない、一生寝たきりかもしれないと言われていたけど、一歳三ヶ月の今は二人ともつかまり立ちに、伝い歩き、タッチまでできるようになったよ！たくさん悩むこともあるけれど、産む選択をしてよかったと思える日がくるよ！

（1歳3ヵ月）

いまのお子様へ、ひとことどうぞ！

緊急搬送されたとき命の選択をしたときに、二人とも今まで感じたことないぐらいママのお腹を蹴ったよね。きっと僕たちは大丈夫って教えてくれていたんだよね。ママのもとに来てくれてありがとう。大好きだよ！

現在、赤ちゃんがNICUにいるお母さん・ご家族へのメッセージをお願いします。

きっと毎日が不安なことと思います。小さく産まれて、これから先どのように成長していくんだろうと、なかなか大きく成長していく姿を重い描けないかもしれません。大丈夫ですよ、あなたは一人じゃないです。子供の生命力ってすごいんです、どうか信じてあげてください。そして笑顔で面会に行けますように。

お話を聞かせて下さり、ありがとうございました。