• 小さく生まれた赤ちゃんとママのお話10 大阪府 S様/出生週数25週・出生体重 704g

  • 2022.02.10

  • お話を聞かせてくださった方:大阪府 S様  

    出産時のことや、産後直後のあなたのお気持ちを聞かせてください。

    今回1人目でしたが、切迫早産・高位破水で緊急搬送、そのままMFICUに入院して数日後に出産となり、イメージしていたお産とはかけ離れた展開でした。 緊急事態宣言中だったため夫すらも面会に来れず、心細い入院生活でした。 息子は704gで本当に小さく生まれてきてしまい、産後暫くは「何が悪かったのか」と自分を責める気持ちが止みませんでした。


    ご家族や周囲の人からのサポートで、嬉しかったこと・傷ついたことを教えて下さい。

    入院中から夫が、日々ビデオ通話で励ましてくれたり、沈みがちな私の気持ちを明るい話題で上向かせてくれたりと支えてくれたことを嬉しく思いました。 反対に両親とは、地元が離れており未だに対面することができません。 出産後に報告の電話をしたところ、親からは「おめでとう」ではなく、「こんなコロナの時期に子供を作るなんて...」という言葉が先に出たことが、今でも辛い記憶として残っています。


    赤ちゃんの授乳・栄養法の変化や、面会がどんな風だったかなど、入院中のご様子について教えて下さい。

    はじめは鼻からのミルク→保育器内での授乳→抱っこでの授乳と徐々にステップアップしていきました。 初めて手のひらを抱っこができた時は、息子の重さを実感して感激でした。 緊急事態宣言中は面会が週1回しか許可されていなかったため、夫と交互に様子を見に行きました。 面会が中々できなかったのは寂しい思いでしたが、担当の先生や看護師さん方がとても親身に対応してくださり、安心してお任せできました。


    搾乳について、その時のお気持ちやエピソードを聞かせて下さい。

    息子が入院中、母としてできることは只々搾乳する事だと思い、退院までの4ヶ月間ひたすら毎日取り続けていました。 搾乳機が上手くいかず手絞りの日々で、1回の搾乳に30分以上かかる場合もしばしばだったので、手が腱鞘炎のようになることもありました。


     

    冷凍母乳(カネソン母乳バッグ)に関するエピソードや、カネソンへのメッセージがあればお願いします。

    母乳バッグは最初からカネソン様のものを利用していました。 他社で販売されているものは40mlサイズ以上がほとんどでしたが、私は母乳の量が多くは無かったため、カネソン様の25mlサイズが重宝しました。


    当時の自分に伝えてあげたいこと、当時に自分に声をかけてあげるとしたらどんなことですか。

    赤ちゃんは小さくてもたくましく生きているので、落ち込みすぎず、気を張りすぎずに成長を見守ってあげて! 一人で抱え込まずに相談して!


    いまのお子様へ、ひとことどうぞ!

    はじめは手のひらにのるようなサイズだったのが、今では3400g超え!本当にがんばって大きくなったね! 無事退院して家族みんなで過ごせていることが幸せです。 見せてくれる笑顔も、大声で泣き叫ぶ姿も全て愛おしく思います。 これからも健やかな成長を願っているよ!


     
    (4ヶ月のころ)
    現在、赤ちゃんがNICUにいるお母さん・ご家族へのメッセージをお願いします。

    お母さん方へは、「当時の自分に伝えてあげたいこと、当時に自分に声をかけてあげるとしたらどんなことですか」の自分に対するメッセージと同じ内容をお伝えしたいです。 またご家族には、一番不安を抱えているお母さんを温かく支えて見守ってほしいと思います。



    お話を聞かせてくださりありがとうございました。


    母乳バンクについてはこちらから