• 小さく生まれた赤ちゃんとママのお話13 長崎県 S様/出生週数24週3日 ・出生体重 540g

  • 2022.02.14

  • お話を聞かせてくださった方:長崎県 S様


    出産時のことや、産後直後のあなたのお気持ちを聞かせてください。

    全身麻酔で緊急帝王切開でした。目が醒めた時には赤ちゃんは別の病院に搬送されていて、姿は見れませんでした。 ついさっきまでまさか自分が今日出産するなんて思ってもいなかったので、生まれた我が子がどんな姿なのか、どんな容態なのか、これからどうなるのか、とにかく不安が押し寄せてきて、涙が止まらなかったです。 看護師さんが私に酸素マスクを着けようとしていましたが、涙と鼻水で着けられず、私の顔を拭いてくれ、赤ちゃんも今頑張っているからね、お母さんも頑張ろうね、と声を掛けてくれ、ようやく涙が止まりました。


    ご家族や周囲の人からのサポートで、嬉しかったこと・傷ついたことを教えて下さい。

    傷ついた事はありません。 主人がまるまる1週間仕事の休みを取ってくれ、手続き関係をすべてやってくれた事、姉が入院中何度も来てくれ、話し相手になってくれた事はすごく大きかったです。


    赤ちゃんの授乳・栄養法の変化や、面会がどんな風だったかなど、入院中のご様子について教えて下さい。

    呼吸器が生後3ヶ月近くまで取れなかったので、それまでは鼻のチューブから母乳を入れていました。 出来れば母乳だけで育ててあげたかったけど、上の子の時もあまり母乳が出ず、さらにこの時は直接赤ちゃんに吸ってもらう事がなかったので、上の子の時よりも母乳の出が悪く、途中からはミルクと混合になりました。 面会にはほとんど毎日行っていました。片道40分でしたが、毎日通いました。朝の10時くらいに着いて、12時と15時の授乳時間に搾乳をし、チューブで母乳をあげて、上の子の保育園のお迎えギリギリまで居ました。 帰るのが一番つらかったです。


    搾乳について、その時のお気持ちやエピソードを聞かせて下さい。

    母乳があまり出なかったので、私にとって搾乳の時間はあまり良い時間ではありませんでした。 夜中に1人で椅子に座って20分搾り、たった5gしかとれずにそれを母乳バッグに入れて冷凍する。ツラいとは思いませんでしたが、なんだかむなしい気持ちになっていました。


    冷凍母乳(カネソン母乳バッグ)に関するエピソードや、カネソンへのメッセージがあればお願いします。

    たくさんお世話になりました。 残った母乳バッグをこないだ久しぶりに見たら、懐かしい気持ちになりました。



    当時の自分に伝えてあげたいこと、当時に自分に声をかけてあげるとしたらどんなことですか。

    母乳が足りなくても今元気に大きく育ってるから大丈夫だよ。無理しないで。


    いまのお子様へ、ひとことどうぞ!

    生きててくれてありがとう。生まれてきてくれてありがとう。


    現在、赤ちゃんがNICUにいるお母さん・ご家族へのメッセージをお願いします。

    不安はどうしてもあると思います。でも無理はしないで、つらくなったらその気持ちを誰かに吐き出して欲しいです。



    お話を聞かせてくださりありがとうございました。


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