• 小さく生まれた赤ちゃんとママのお話14 鹿児島県 M様/出生週数23週 ・出生体重 373g

  • 2022.02.14

  • お話を聞かせてくださった方:鹿児島県 M様



    出産時のことや、産後直後のあなたのお気持ちを聞かせてください。

    生存率は50%、この週数、体重で産まれて1歳まで生きられた子は県内ではいないと言われてからの出産だったので、この子は助からないかもしれないと、ある程度覚悟して出産に望みました。初めて保育器の中にいる我が子を見たときに手のひらサイズなのに力強く動いていて、不思議とこの子は大丈夫だと確信しました。




    ご家族や周囲の人からのサポートで、嬉しかったこと・傷ついたことを教えて下さい。

    子供の日々の成長を一緒になって喜んでくれたり、応援してもらえた事がすごく嬉しかったです。この子をどうやって育てていくか考える事に必死で傷ついている暇はなかった気がします。


    赤ちゃんの授乳・栄養法の変化や、面会がどんな風だったかなど、入院中のご様子について教えて下さい。

    母乳をチューブで1回1mlからのスタートでした。1回の量が5ml.10mlと増えていったりチューブが外れて経口哺乳ができるようになったのがすごく嬉しかったです。体重を増やすために母乳と一緒にMCTオイルも混ぜて飲ませてもらっていました。自分では少しでも質のいい母乳を出せるように食事や睡眠などすごく気をつけていました。500g越えて初めてボディータッチ、1500g越えて初めて抱っこ出来た日はすごく嬉しかったです。満期産では当たり前にできることばかりだけど、ウンチ、おしっこを自分で出せるようになったり、泣き声を聞けたり、何気ない小さな成長を一つ一つ喜ぶ事ができました。




    搾乳について、その時のお気持ちやエピソードを聞かせて下さい。

    もともと母乳が出る方ではなかったけど、未熟児は特に母乳が大事だと言われたので、助産院に通ってマッサージを受けたりしながら搾乳を続けて、退院まで何とか完母で行くことができました。授乳室では普通に授乳させている親子を見ると辛くて、泣きながら搾乳したこともあり、最終的に移動の車の中で搾乳することが多くなりました。 母乳を届ける時に、看護師さんに、『お母さん、頑張ってるね!!』と言われた時は涙が出るほど嬉しかったです。 往復3時間の病院への移動、上の子の世話をしながらの病院通いだったので1日、5~6回の搾乳が精一杯だった時に別の看護師さんから『最低でも1日7~8回はちゃんと搾乳して下さい!』と言われた時はすごく悔しくて辛かったです。


    冷凍母乳(カネソン母乳バッグ)に関するエピソードや、カネソンへのメッセージがあればお願いします。

    カネソンの母乳バッグは1番使いやすくて、愛用していました。 特に入院初期の頃は25mlバッグがちょうど良くすごく助かりました。ただ売っているところが限られているので、購入するのが大変な時もありました。


    当時の自分に伝えてあげたいこと、当時に自分に声をかけてあげるとしたらどんなことですか。

    充分頑張ってるから、あまり無理しないで大丈夫だよと伝えたいです。




    いまのお子様へ、ひとことどうぞ!

    ここまで、大きな病気もせず元気に育ってくれてありがとう。あなたは奇跡のかたまりです!!!


     
    (2歳の頃)
    現在、赤ちゃんがNICUにいるお母さん・ご家族へのメッセージをお願いします。

    今はすごく不安でいっぱいだと思います。 でも、赤ちゃんの生命力は本当に凄いです! そして、お母さんの笑い声や笑顔が1番のパワーになると思うので、自分の赤ちゃんを信じて、笑顔をたくさん見せてあげて下さい。



    お話を聞かせて下さり、ありがとうございました。


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